夏井 ひとみ
writer 夏井 ひとみ

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もうインスタ映えスポットに行く必要はない。超高画質の単焦点コンデジ「GRIII」購入後1か月レビュー

GRIIIを購入した理由、それは「渋い」から。

GRIIIレポート-作例平成が終わり令和を迎えた2019年の夏。
私はひそかに思いを寄せていたGR、その最新機種「GRIII」をついに手に入れました。

リコーのGRといえば、コンパクトながら超高画質な写真が撮れる渋〜い単焦点コンデジとして、カメラ好きの間で知られています。
価格もコンデジとは思えないくらい高額ですが、ほかのカメラにはない独特な写りに魅了されるファンは多く、初代GRが誕生した1996年以来、長年にわたり愛されています。

私がはじめてGRに出会ったのは2012年頃。一眼レフをはじめる前のことです。

当時勤めていた会社に、白髪で色黒で、マウンテンバイクを颯爽と乗りこなす超渋い60代のアクティブ上司がいました。
雑誌LEONに登場するような「ちょいワルオヤジ」といえば分かりやすいでしょうか。古いけど。
そのちょいワル上司が使っていたカメラがGRだったのです。
GRで撮影された写真は風景だったり、建築物だったり、自慢の愛妻弁当だったりと様々でしたが、どれもまたいい雰囲気なんです。
シャープで、コントラスト強めで、深みがあるというか。

「カメラも写真もかっこいい!渋いオヤジは渋いカメラを使うんだなぁ~」と、私はその渋さに惹かれていました。

しかし当時GRを購入することはなく、「カメラはやっぱり一眼レフだよね!」とCanonの中判一眼レフを選んだのです。
GRを思い出すこともありましたが、「高いしすぐに買えないし、私には遠い存在だわ」と半ばあきらめていました。

どうして今になってGRが恋しくなったのかというと、旅行などで気軽に持ち歩けるコンパクトなカメラが欲しかったから。
簡単にいえば、重い一眼を持ち歩くのが体力的にツラくなったんですよね。もう無理。首が痛い。
じゃあ、サブ機として持つのにふさわしいカメラは何だろう。
ミラーレスでもいいけど高額だし、普通のコンデジを買ってもつまらない。

「だったらGR一択じゃない!だって渋いんだもの!」

悩みに悩んだ末、「渋いから」という理由が決め手となりGR購入に至りました。悩んだわりには単純です。

さて、前置きが長くなりましたが、GRIIIを約1か月使用した感想をレポートしていきます!

進化したGRIIIは、渋さもアップしていた。

GRIIIレポート
黒い。そしてマット。
数年ぶりに目にした彼(GRIII)は、はじめて会った頃よりさらにカッコよくなっていました。
大胆なモデルチェンジはないけれど、確実に渋さが増している。最高。まさに私好み。
小学生のときにイケメンだった同級生が、大人になったらそうでもなかった…なんてことがたまにありますが、GRIIIは期待を裏切りませんでした。

持った感じもいいですね。女性の手にぴったりフィット。グリップ部分に革が貼られているので手の大きな男性でも滑ることなく握りやすいと思います。

もちろん見た目がいいだけではありません。
イメージセンサーは約2,400万画素のAPS-Cサイズ。GRⅡの約1,600万画素からだいぶ増えたようです。
レンズはF2.8、28㎜相当の広角単焦点。28㎜といえば、スマホのカメラの画角と同じくらいでしょうか。「もっと寄りたい!」というときのためにクロップモードが用意され、35㎜~50㎜にクロップすることも可能です。

JPEG撮って出しでもじゅうぶん美しい。

さっそく撮影してみます。
電源を入れてからの初動が早い!シャッターを切るまで待たされることもありません。これなら街歩きをしながら、目についたものをサクサク撮れそうです。
内臓メモリーが2GBもあるので、いざというときにも便利ですね。

とりあえず何枚か試し撮りをしてみましたが、私がもっとも気に入った機能は「イメージコントロール」です。

公式サイトではこのように説明されていました。

イメージコントロール
これまでの「画像設定」と「エフェクト」を統合した、新たな仕上がり調整機能を搭載しました。基本となるイメージコントロールは10種。これをベースとしつつ、それぞれ彩度や色相、キー、コントラスト、コントラスト(明部/暗部)、シャープネス、シェーディング、明瞭度、調色、フィルター、粒状感、HDR調効果を調整することにより、思い通りのテイストで仕上げられます。

イメージコントロールの比較写真がこちらです。
neccoオフィスで撮りました。すべてJPEG撮って出し、補正は一切していません。

GRIIIレポート-作例
スタンダード
GRIIIレポート-作例
ビビッド
GRIIIレポート-作例
モノトーン
GRIIIレポート-作例
ソフトモノトーン
GRIIIレポート-作例
ハードモノトーン
GRIIIレポート-作例
ハイコントラスト白黒
GRIIIレポート-作例
ポジフィルム調
GRIIIレポート-作例
ブリーチバイパス
GRIIIレポート-作例
レトロ
GRIIIレポート-作例
HDR調

こんな感じです。

どのカメラにもイメージコントロールと同様の機能があると思いますが、GRならではの特徴はどのモードで撮ってもシャープで、かつ深みが出るということ。色はすこし青みがかっている気もします。
(これはホワイトバランスの設定にも関係あるので一概には言えませんが…)

また、GRはモノクロ写真に定評がありますが、モノクロだけでも3つのモードがあるんです。
なかでもハイコントラスト白黒がいい味出してます。

GRIIIレポ-作例
ハイコントラスト白黒

都会の住宅街でマダムが犬を散歩させている風景に見えますが、秋田です。
オフィス近辺の街並みを切り取っただけで、こんなに雰囲気のある写真になりました。

個人的に気に入ったのは、ブリーチバイパス。
彩度をおさえ、緑がかった透明感のある絵が撮れます。

GRIIIレポ-作例
ブリーチバイパス

この素敵な空間どこ?映画のワンシーン??
いいえ、秋田オフィスのビルの階段です。

そしてこちらは出張で神戸に行ったときの写真。
イメージコントロールはポジフィルム調にしていますが、彩度などの設定をオリジナルで調整しています。

GRIIIレポート-作例
ポジフィルム調をオリジナルで調整
GRIIIレポ-作例
ポジフィルム調をオリジナルで調整
GRIIIレポ-作例
ポジフィルム調をオリジナルで調整
GRIIIレポート-作例
ポジフィルム調をオリジナルで調整

これらをさらに画像補正したものをTwitterにあげていますので、こちらもご覧ください。

まとめ

悩みに悩んで手に入れたGRIIIですが、1か月使用してみた感想は
「購入して本当によかった!」

ただひとつ問題があるとしたら、電池の減りが早いことくらいでしょうか。
旅行などでパシャパシャ撮ったら1日もしないうちに無くなります。
対応策として、予備の電池を購入するか、モバイルバッテリーを持ち歩く方法がよさそうです。
しかし、電池の問題が気にならないくらいの魅力がGRIIIにはあります。

ポケットに入れてどこにでも連れて行ける気軽さ。
キリッと引き締まったシャープな画質や、深みのある表情。

GR IIIは、目の前の一瞬を切り取るのに最高の一台。
これからは写真を撮るためにわざわざインスタ映えスポットに行く必要はないのです。

これからもっと使ってみて、新しい発見があったらまたレポートしたいと思います。

夏井 ひとみ
夏井 ひとみ Hitomi Natsui

エディター / フォトグラファー 宮城県生まれ。 東北学院大学を卒業後、仙台の広告代理店にて主に週刊フリーペーパーの取材・編集・ライティング、企業のイベント企画・プロモーション提案などに従事。その後、住宅会社の広報スタッフを経て2014年に秋田県へ。官公庁および県内企業のウェブサイト、冊子、情報誌、パンフレット、商品パッケージデザインなど、秋田県に関わるさまざまな制作物におけるディレクション・編集・取材・ライティングを幅広く経験。 好きなものは伝統こけし、花、鳥、チョコレート。「こけしと自然」をテーマとした写真撮影が趣味で、2017年夏には青森にて写真展を開催した。似ているキャラクターはニコロビン、メーテル、エボシ御前。こけしにも似ている。