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ついに、箱猫が現実世界にあらわれた!イラストからグッズ、そして立体になるまでの「Hakoneco誕生物語」(3Dプリント手順付き)

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neccoとCaTと箱猫の2018年まとめ

箱猫といえば、わたしたちneccoが主催している勉強会イベント「CaT」のマスコットキャラクター。
このブログの読者さんやCaTに参加したことのある方には、もうお馴染みですよね。
そんな箱猫が、ついに3Dプリンターにより現実世界へと飛び出してきました!
どうしてそんな素敵なことが起きたのでしょうか?
今回のブログでは、箱猫誕生からリアルになるまでのストーリーを、2018年の総括として振り返っていきたいと思います。

目次
1. すべてはここから始まった!「CaT」スタート
2. 箱から出てステッカーに!ゲストさんとの豪華コラボが実現
3. モデリングされて3DCGの箱猫ちゃんが生まれる
4. 3Dプリンターにより、ついに現実世界に飛び出した!
5. 3Dプリンターで出力するための手順(デザインデータ編)
6. 3Dプリンターで出力するための手順(プリンター操作編)
7. 最後に、「すべては皆さまとの出会いのおかげです!」

1. すべてはここから始まった!「CaT」スタート

CaTを開催することに決めたのは、株式会社スイッチの鷹野雅弘さんからのありがたい声掛けがきっかけでした。

鷹野さんはDTPやウェブサイト制作など、20年以上第一線で手を動かし続け、制作のほかに執筆や講演をこなしていらっしゃいます。
2015年から大阪芸術大学客員教授。2017年からはAdobe Community Evangelistとして、Adobe Maxでも登壇されています。
ウェブ制作者向けのセミナーイベント「CSS Nite」は2005年から継続。テクニカルライターとして30冊以上の著書を持ち、総販売数は18万部超!

そんな鷹野さんが1月に秋田にいらっしゃる機会があり、光栄なことに「一緒に何かやりましょう」とお声がけくださり、このイベントが実現したのです。

とはいえ、neccoがイベントを運営するのはこれが初めて。
「これはすごいことになったぞ!」と、気合いを入れてコンセプトやネーミングづくりから始めていきました。

Create and Think=「CaT」というイベントタイトルがひらめいた瞬間は、アハ体験ものでした。どれだけ脳が活性化されたことか。
「necco」が運営する「CaT」
猫つながりにもほどがあります。

こんなにも猫推しなのに、イラストに猫を入れないわけにもいきません。
デザイナーの今 聖菜がイラスト制作を手がけ、代表・阿部から「“お餅”や“雪見○いふく”のような猫にしてほしい」という要望があり、箱に入ったまんまるシルエットの「箱猫」が誕生したのです。

2. vol.3では箱から出てステッカーに!ゲストさんとの豪華コラボが実現

CaT vol.3では、大阪を拠点に活躍しているデザイナー・角田綾佳さん(スピカグラフ)と箱猫のコラボステッカーを作成!
箱猫が箱から飛び出し、角田さんが描いたセクシーな猫耳女の子との夢の共演を果たしました。
お魚をくわえたり同じポーズをしたり、可愛すぎるこのステッカーは参加者のみなさんから大好評でした。

3. モデリングされて3DCGの箱猫ちゃんが生まれる!

夏に開催されたCaT vol.4では、角田さんとのコラボで大人気だったステッカーをゲスト3組様と一緒に制作。
ショウノモエさん・マツオミサさん(こどもアート企画motto)、Kiteさん(KITERETZ inc.)、まりめろさん(株式会社HAMWORKS)にデザインをつくっていただきました。

そして今回は、3DCGを得意とするまりめろさんが箱猫を立体にしてくれたのです!
まんまるの体に磨きがかかった箱猫ちゃん。今にも動き出しそうです。

Tシャツやトートバッグなどのグッズも制作!
vol.4の登壇者さんやスタッフは箱猫Tシャツを着用し、イベントに臨みました。

2018年後半にはオンラインヨガをスタートし、ヨガ箱猫まで誕生しましたね!

4. 3Dプリンターでついに現実世界に飛び出した!

CaT vol.5では、3Dプリンターのお話を聴くことができました。
vol.4で3DCG→vol.5で3Dプリンターとは、なんていい流れなんでしょう。

登壇者は、秋田県立大学機械知能システム工学科在学中に3Dプリンタについて学び、今年春に秋田県由利本荘市で起業した鈴木圭一さん(Hollow cube)。
鈴木さんのお話から“3Dプリンターが個人でも購入しやすい価格帯になっていること”、“どんな作品が出来上がるのか”などを知り、neccoでは3Dプリンターの購入に至ったのです。

neccoに3Dプリンターが来た日に早速、箱猫を出力してみました。

5. 3Dプリンターで出力するための手順(デザインデータ編)

■3DCGデータを3Dプリント用データに変換

Blenderのデータをstlデータに変換(※stl→3Dモデリング用のデータ形式)
・stlデータをCuraを使ってgcodeデータに変換(※gcode→3Dプリンターに印刷の命令を出すファイル)
・Curaでオブジェクトの出力サイズ・密度(精度)・補助剤の有無を設定
 (箱猫のしっぽは浮き上がっているので、そのまま印刷すると途中で重さに耐えられずポキっと折れてしまうので『補助剤』でしっぽの下の部分を固定して印刷する必要がある。)

■いざ3Dプリンターで出力!

・先程書き出したgcodeファイルをmicroSDに入れて3DプリンターにSet
・3DプリンターEnder3で先のgcodeデータをプリント → 完成!

こちらは、鈴木さんが作ってくださったヨガ箱猫です。か、かわいいっ!!

6. 3Dプリンターで出力するための手順(プリンター操作編)

■まずは、材料となるフィラメントを取り付けます。

この白いボビンのようなぐるぐるな物体がフィラメントです。
フィラメント1kgで、縦3cmくらいの箱猫が80個分くらい制作できるそうです。


■3Dプリンター(Ender3)の簡単な筐体説明

液晶画面はタッチパネルではなく、その下にあるコントローラーで操作します。

Ender3のmicroSDの挿入口は金属端子が上の状態で挿入します。

■3Dプリンター(Ender3)でプリントするまでの操作手順

本体起動時の液晶画面です。
プリントするにあたって、この内容を最低限押さえておけばオッケーです!

コントローラーを押すとメニューが出てきます。
「Print from SD」にカーソルを合わせてクリックすると、microSDに移したgcodeデータが選択できます。
(事前にノズルを温めておくことも可能です。)

今回プリントするのは4cmの箱猫データです。
赤く囲んだ上のデータが4cmの箱猫データで、下のデータは6cmの箱猫データです。
gcodeデータを選択して、コントローラーを押すとプリントが始まります。
(※ホットベッドとノズルを温めるので、プリンターが動き始めるまで少し待ちます。)


■gcodeデータを取り込んだら、プリント開始!

下から上へと層が積み重なっていく「積層方式」で出力されていきます。
プリント中は高熱になっているので、絶対に素手で触ってはいけません。


こんな風に内部は網目状になっています。


最後に耳を仕上げて、完成!
4cmの大きさで1時間半くらいかかりました。


7. 最後に、「すべては皆さまとの出会いのおかげです!」

2018年は、出会いと挑戦の連続。新しいモノを生み出したり、小さくても何かを成し遂げるためには、“出会いを大切にすること”“分からなくても、不安でも、まずはやってみること”が重要だと実感した1年でした。
小さいことですが、わたしたちのような地方拠点の小さな会社が、大きなイベントライセンスやコミュニテイの名前も借りず、自社企画・主催としてCaTを続けてこれたのは、みなさまのおかげです。
繰り返しこの場を借りて感謝いたします。

イベント開始のきっかけや度々のご登壇、多数のアドバイスをいただきました、
鷹野 雅弘 さん (Swwwitch / CSS Nite / DTP Transit

CaT vol.3ではご一緒にステッカーのイラストを快く描いていただきました、
角田 綾佳 さん (スピカグラフ / KITERETZ

CaT vol.4で箱猫を3DCG化していただきました、
まりめろさん@marimelody11 / HAMWORKS

CaT vol.5で3Dプリンターを操作方法から細かい内容まで紹介してくれてサンプルをたくさん作っていただいた
鈴木 圭一さん (Hollow cube)

本当にありがとうございます。

最後に、一番大切なCaTの参加者さん登壇者さん、運営メンバーの皆さん、本当に2018年はありがとうございました。
来年2019年も『Create and Think – CaT』どうぞよろしくお願いいたします。

阿部 文人


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Hakoneco

ダンボール生まれ。neccoの広報を務めている。 好きな食べ物は白くてふわふわなもの。趣味はお昼寝と日向ぼっこと爪研ぎ。Yogiboやチューリップチェアの上で寝るのがお気に入り。最近の趣味は自分のグッズを梱包すること。

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