夏井 ひとみ
writer 夏井 ひとみ

necco note neccoのノートとお知らせ。

インタビュー(取材)・撮影・記事作成で気をつけていること。

先日デジタルキューブ様からご依頼いただき、ミキハウス様がウェブサイトを「Shifter」に移行した事例をインタビュー撮影させていただきました。

ミキハウス記事メインビジュアル

記事はデジタルキューブ様のサイトに掲載されています。こちらからご覧ください。
https://www.digitalcube.jp/shiftercase/10626/

この記事では、necco代表の阿部がインタビュアーを、エディターの夏井が撮影・記事作成・編集を担当しました。

neccoではウェブサイトのデザインや実装だけでなく、このような記事コンテンツ制作のお仕事をお受けすることが多々あります。
そこで、私たちがインタビュー(取材)・撮影・記事作成をする際に気をつけていることをまとめてみました。

①事前準備

取材記事でもっとも重要なのは、「ゴール」を把握すること。
ゴールとは〈記事を通してどんなことを伝えたいか〉、〈読者にどんな行動を取ってもらいたいのか〉といった最終的な目標です。具体的には、「問い合わせに誘導したい」「採用につなげたい」「商品を購入してほしい」「認知度を上げたい」などですね。

ちなみに、上記記事のゴールは、ミキハウス様と同じような悩みを抱えている企業に読んでもらい、〈Shifterのメリットを知ってもらうこと〉〈相談してもらうこと〉です。

こういったゴールを理解したうえで下調べをおこない、ゴールへ導くための質問事項や会話の進め方を考えておきます。
提供された資料を事前に読み込むのはもちろん、関連するウェブサイトなどでさらに詳しい情報を仕入れておくことも必要です。

neccoではインタビューシートを作成し、取材相手(インタビュイー)に事前にお渡しすることが多いです。
これは突然の質問で相手を困らせないようにするため。たとえば採用サイトの先輩メッセージなど、相手が取材されることに慣れていない場合は、シートを渡しておいたほうがお互い安心ですね。

②ディレクション

取材と同時に撮影をおこなう場合が多いため、現場ではディレクションが必要です。
(本当はロケハンができれば最高なのですが、ほとんどの場合そうはいきませんよね〜。)
まずは、現場に入った際に話し手と聞き手の立ち位置を決めます。
どこを背景に撮影するか、縦か横か、右向きなのか左向きなのか、引きなのかアップなのか、どんな構図にすれば良いかを、デザインやメディアの特性をふまえて判断します。

③インタビューでは聞き手に徹し、相手の言葉を引き出す

取材の際は、相手が緊張しないよう世間話をして気持ちをほぐし、できるだけ話しやすい雰囲気をつくります。
準備した質問だけを淡々を聞いていると、質問と短い返答の繰り返しになってしまいます。
それを避けるために、「それはなぜですか」「どうしてそう思ったんですか」などと話を掘り下げ、自然な会話の流れを大切にテンポよく進めることが大事です。
これが難しいんですけどね〜。

インタビューの際は事前にご了承いただいたうえでボイスレコーダーで会話の内容を録音しています。
メモをとっていると、書くことに集中して大事な内容を聞き逃すことがあるので、ボイスレコーダーは欠かせません。

④記事作成では“編集しすぎない”こと

取材が終われば、最初に設定した「ゴール」に向けてライティングまっしぐら!…なのですが、記事作成にもちょっとしたコツがあります。
私が気をつけているのは、取材相手の言葉を編集しすぎないことです。
たとえば、下記の2つの文章を比べてみてください。

A:以前は、いざ公開してみたらまだ日本語になっていたため驚きましたが、Shifterを導入してからは、プレビューもでき便利になりました。

B:以前は、いざ公開してみたら「まだ日本語になってる!」というハプニングもありましたが、Shifterを導入してからは、プレビューもでき便利になりました。

話し手の驚きや焦りといった感情をより強く感じられるのは、Bの文章ではないでしょうか。
(そこまで大きく変わらないと感じる人もいるかもしれませんが…)

「編集しすぎない」といっても、会話の内容すべてをそのまま記事にするわけではありません。

・難しい専門用語は、誰にでもわかる表現へと修正する。
・必要ない情報はカットしたり、スムーズに読めるよう構成を変更する。

これらをふまえたうえで、取材相手の人間性やその場の空気感がより伝わるような文章を書いています。

今回の記事では、「取材後記」としてneccoの紹介や私たちがデジタルキューブさんからお仕事をいただいた理由や経緯、ミキハウスさんへ聞きたかったこと、実際にお話を聞いた感想などをまとめています。
インタビュアーの感想を掲載したことで、この記事の本来の目的である〈Shifterを導入するメリット〉を広く伝えられたのではないかと思います。

人と話すのが苦手な方へ

ここまでインタビューと記事作成のコツを書いてみましたが、いかがでしょうか。
「人と話すのが苦手だからインタビューは難しそう」と思う人がいるかもしれません。でも、インタビュアーは本来「聞き役」です。
むしろ、相手の話をじっくりと聞くことのできる人の方が向いているんじゃないかと思います。

大事なのは、相手に興味を持つこと。興味を持てば相手のことがもっと知りたくなり、会話も広がります。恋愛に似ていますね。
会話が続かない…と悩んでいる方は、相手に興味を持ち相手を好きになれば、自然と話が弾むのではないでしょうか。
じつは私も初対面の人と話すのは苦手なので、インタビューの際は上記を心がけています!私もがんばります。

夏井 ひとみ
夏井 ひとみ Hitomi Natsui

エディター / フォトグラファー 宮城県生まれ。 東北学院大学を卒業後、仙台の広告代理店にて主に週刊フリーペーパーの取材・編集・ライティング、企業のイベント企画・プロモーション提案などに従事。その後、住宅会社の広報スタッフを経て2014年に秋田県へ。官公庁および県内企業のウェブサイト、冊子、情報誌、パンフレット、商品パッケージデザインなど、秋田県に関わるさまざまな制作物におけるディレクション・編集・取材・ライティングを幅広く経験。 好きなものは伝統こけし、花、鳥、チョコレート。「こけしと自然」をテーマとした写真撮影が趣味で、2017年夏には青森にて写真展を開催した。似ているキャラクターはニコロビン、メーテル、エボシ御前。こけしにも似ている。